
今度シンガポール行って、そのあと東南アジアをあちこち巡るんだけど、別の国に行くたびにSIMカード買うの面倒くさいなぁ…

だったら、シンガポールでStarhubのSIMカード買っとけば、他の国で新たにSIMカード買う必要なくなるよ!

とりあえず、シンガポール来たらStarhubのSIM買っとけば間違いない!
シンガポールでのプリペイドSIMカードはStarhubで決まり!
- シンガポールのSIMカードには大手キャリアであるMNO(Singtel、Starhub、M1)と格安キャリアであるMVNO(MyRepublicやCircles.Life、VIVIFI等)がある。
- プリペイド式は大手キャリアのみの提供
- おすすめはStarhubのプリペイドSIMで、
- だいたいどこにいってもちゃんと繋がり、速度も十分。
- 値段は3社とも大きく変わらず、どれも日本よりかなり安い。
- なのに、シンガポール国外でのローミング契約・料金が不要。
- (シンガポール国内でのデータ容量がそのままシンガポール以外の多くの国(日本含む)でも使える!)
- つまり、一度StarhubのSIMカードを手に入れれば、各国を周遊する際に新たにSIMカードを買う必要がなくなり、何なら帰国後の日本でも使える。
- 結論 = とりあえずStarhubのSIMカードを買っておけば問題ない。
- AirSIMという選択肢もある(別記事にて紹介予定)
シンガポールの携帯事情
シンガポールは、国土が東京23区ほどの大きさしかないこともあり、モバイル通信環境が極めてよく整った国です。基本的にシンガーポール本島内であれば、どこにいっても4Gがしっかり繋がります。
大手の通信事業者(日本で言うドコモやau、ソフトバンク)は
- Singtel
- Starhub
- M1
の3社があり、Singtelは日本で言うドコモ、Starhubがau、M1がソフトバンクのようなイメージです。
カバー範囲はそれそれに微妙に異なりますが、よほど奥まったところに行かない限り、3社とも大きくは変わりません。
(細かいカバー範囲を知りたい方はこちらのサービスで確認できます。)
私自身はシンガポール渡航直後には、空港で真っ先に見つけたSingtelのプリペイドSIMを購入し約半年間使用した後に、後述するStarhubのローミングの使い勝手の良さからStarhubに乗り換え、現在まで使用中です。
(あまり知られていませんが、シンガポールではプリペイドSIMでも番号を維持したままのMNPが可能です!しかも手数料不要。→後述)
約2年間シンガポールでプリペイドSIMカードを使用した感覚としては、
- 安心のSingtel? → Starhubでも繋がりやすさとか通信速度に不満はない
- トップアップ(カード残高の追加)の仕方 → 大差なし
- プリペイドSIMの管理アプリの使いやすさ → Starhubはシンプル。Singtelはごちゃごちゃしていて(例えばローミングプランの購入)、分かりづらい。
- サポート体制 → どちらも店舗自体は日本ほど多くないが、HP上のチャットボックスやメールでの対応はスムーズなので事足りる。
といったところです。ちなみにM1の使用歴はありあせんが、M1を使っていた友人曰く、「M1にするメリットはなにもない。とにかく繋がりづらい。」とのことでした…
Starhubについて
それでは本記事の目的であるStarhubのプリペイドSIMについて詳しく見ていきたいと思います。
カバー範囲
前述したとおり概ねカバーされているので気にする必要はないです。4G通信の特徴として電波が回り込みにくいというものがあるので、ビルとビルの隙間や高層階では電波が弱くなることもありますが、これはどの会社でも共通です。
対応周波数
多くの方は日本で使用しているスマホをシンガポールでもご利用になりたいと思うので、今使っている端末がシンガポールでも使えるかどうかが重要になってくるかと思います。
結論からいうと対応周波数は3社ともにあまり変わらず、3Gはバンド1、4Gがバンド3/7 (Singtelのみ3/7/8)です。
このうち、3Gのバンド1と4Gのバンド3はドコモとソフトバンクが使用している周波数帯と同じなので、ドコモとソフトバンクで購入した端末は問題なく使えることになります。
注意が必要な人はauにて購入した端末を使用している人です。上記の周波数はauでは使用されていないので、ご自身の端末の対応周波数バンドをGoogle検索等で「○○○(端末の型番) 対応バンド」と検索して調べる必要があります。
(注)また、ご自身の端末にSIMロックがかかっていないことも予めご確認ください。SIMロックがかかっていると、日本で契約している通信会社(ドコモとかau)以外のネットワークには繋げられないようになっているので、海外で現地のSIMカードを挿してもモバイル通信が利用できません。SIMロック解除の条件や手続きは会社によって異なりますので、各会社のホームページ等でご確認の上、SIMロック解除できる場合には時間に余裕をもってしておくといいと思います。
料金体系
StarhubのプリペイドSIMカードには値段が異なる3種類(8/15/50ドル)があります。このなかでの私のおすすめは15ドルのSIMカードです!
15ドルのSIMカードを買っただけでは国内データプランしか付いてきませんが、別途初期カード残高の15ドルで通常のデータプランを購入すると、シンガポール国外でも使用可能になります。
データプランの購入やカード残高の追加(トップアップ)にはStarHub Prepaid Appを使いましょう!クレジットカードで簡単に購入・追加ができます。
通常のデータプランの一覧は、下の通りです。
有効期限 | データ容量 | 値段 |
1日 | 1GB | $3 |
3日 | 1GB | $5 |
1週間 | 1GB | $8 |
4週間 | 1GB | $10 |
4週間 | 2GB+日曜日(国内通信)使い放題 | $18 |
4週間 | 4GB+日曜日(国内通信)使い放題 | $25 |
ちなみに現在(2020年2月)行われているプロモーションでは、4週間$25ドルのプランを購入するとボーナスで20GBのデータ容量がもらえます。
データの有効期限が迫ってきた場合には、同じ種類のデータプラン(1GBプラン同士、日曜日使い放題プラン同士で、容量は違っていても大丈夫)を購入すると、元々のデータプランの有効期限を購入日から購入したデータプランの有効期限まで延ばすことができます。
なお、詳しくは後述しますが、Starhubの強みであるシンガポール国外ローミング(Happy Roam; 国内データプラン(〜データ容量)がシンガポール国外の対象国でも使える)は、以下の通りです。(2020年2月現在)
- オーストラリア
- カナダ
- 中国
- 香港
- インド
- インドネシア
- 日本
- マカオ
- マレーシア
- ミャンマー
- ニュージーランド
- フィリピン
- 韓国
- 台湾
- タイ
- イギリス
- アメリカ
また、SIMカードの有効期限が180日間とありますが、これはトップアップ(残高の追加)を行うことで延長できます。(最後にトップアップを行った日から180日間有効です。)ちなみにトップアップの最少額は10ドルなので、帰国後も半年に10ドルのトップアップで次の海外旅行に備えるという方法もおすすめです。
8ドル

- 初期チャージ額:10ドル
- SIMカードの有効期限90日
- 800MBの国内データプラン(30日間有効)
15ドル(おすすめ!)

- 初期チャージ額:15ドル
- SIMカードの有効期限180日
- 合計8GBの国内データプラン
(最初の1ヶ月は1.2+6=7.2GB、その後の5ヶ月は月200MB) - WeChat、WhatsApp、LINEが使い放題
50ドル

- 初期チャージ額:50ドル
- SIMカードの有効期限180日
- 100GBの国内データプラン(10日間有効)
- 5GBのローミングデータプラン(30日間有効)
シンガポール国外でのローミングについて
Starhubの強みは、とても安く・無駄なく利用できるシンガポール国外でのローミングです。
通常の海外ローミングでは、国内でのデータプランとは別に、海外ローミングプランの契約・購入が必要となります。日本のドコモの場合、海外パケ・ホーダイ(25MB/日を超える通信で2,980円/日)というプランが自動適用されます。
シンガポール版ドコモともいえるSingtelでは地域ごとに値段が異なり、1GBあたり10ドル(オーストラリア、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ)と20ドル(中国、香港、インド、日本、韓国、台湾)です。Singtelの場合、シンガポール国外滞在中に利用し切れなかった(国内通信量に比べて割高な)データ容量はシンガポール国内で利用できず、無駄になってしまいます。
一方、StarhubではHappy Roamの対象国であればシンガポール国内のデータプランをそのまま使うことができるので、↑のように使い切れなくて無駄にすることもなく、かつ安価に利用できます。
[Starhubのデータプラン一覧]
有効期限 | データ容量 | 値段 |
1日 | 1GB | $3 |
3日 | 1GB | $5 |
1週間 | 1GB | $8 |
4週間 | 1GB | $10 |
4週間 | 2GB+日曜日(国内通信)使い放題 | $18 |
4週間 | 4GB+日曜日(国内通信)使い放題 | $25 |
[Happy Roam対象国一覧]
- オーストラリア
- カナダ
- 中国
- 香港
- インド
- インドネシア
- 日本
- マカオ
- マレーシア
- ミャンマー
- ニュージーランド
- フィリピン
- 韓国
- 台湾
- タイ
- イギリス
- アメリカ
どこで買えるの?
プリペイドSIMを購入するタイミングは、現地の空港に到着した時だと思います。市中でもコンビニ等で買えますが、店舗により取扱商品が異なったりしますし、シンガポールで便利なGrabやGojekを空港から使うにも、移動ルートの検索にもスマホが使えないととても不便なので、空港についたら真っ先にSIMカードを購入される方が大半かと思います。
シンガポールのチャンギ国際空港にはターミナルが4つあり、それぞれに複数のSIMカードの発売箇所があります。また場所によって取り扱っているSIMカードが異なります。
チャンギ国際空港内での取り扱いは、
- Starhubのカウンター
- UOB(United Overseas Bank)の両替所
- Travellersのカウンター
- コンビニ(セブンイレブン/Cheers)
です。下にターミナルごとの大まかな地図を載せてありますので、ご参考にしてください。

おわりに
- シンガポールを軸に東南アジア各国の周遊をお考えの方、そんな方にとってはStarhubのプリペイドSIMはお買い得な選択肢!
- 最近はDSDV(Dual SIM Dual VoLTE;SIMカードスロットが2つ付いている)の端末も増えてきたので、メインのスロットは日本のSIM、サブのスロットにはStarhubのSIMを挿しておくと、海外でわざわざSIMの差し替えをしなくて済むのでとても便利!
- 日本国内で月末にデータ容量が切れてしまった場合でも、Starhubなら3日間1GBを5ドル〜(400円〜)ほどで日本でのローミングができる!
シンガポールへお越しの際には、StarhubのSIMカードを1枚買っといて損はしません!